原油安止まらない 貯蔵限界
■そもそも原油の価格って?
- WTI (West Texas Intermediate)というアメリカの代表的な石油の先物商品の価格
- WTIは、西テキサス地方の中質原油のことで、この原油は含んでいる硫黄が少なく、軽質なため、ガソリンや軽油が多く採れるので、原油価格の代表的な指標として用いられている
- 1月は60$/バレルくらいあったが、今は20$/バレル近辺
■なぜ安くなっているのか?
- 新型コロナウイルス影響で、需要がない、供給過剰という市場判断
- OPEC+が4月に協調減産で合意、供給減らすも、それ以上に需要が減っている
- どれくらい過剰かというと、1000万バレル/日くらい、原油はあまり続けていて、このペースだと2020年の半ばには貯蔵が限界に達する
■バレルって何?どの国がどれくらい供給している?
- バレルはヤード、ポンド法における体積を表す単位。1バレルは159L、42米ガロンくらい
- 1日当たりの原油生産量は
1位 アメリカ 1500万バレル
2位 サウジアラビア 1230万バレル
3位 ロシア 1100万バレル
4位 カナダ 500万バレル
5位 イラン 470万バレル
※BP Statistical Review of World Energy 2019
- OPEC+の減産合意とは、↑の総量から970万バレル分を、各国に振り分けて減産するという合意